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客の声をつかんで復活した靴職人 |
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靴職人 早乙女勝男さん |
フリーマーケットをきっかけに、本業を復活させた職人がいる。
靴職人三代目の
早乙女勝男
さん。元々オーダーメイドの革靴を作っていたが、安い既製品に押され、注文は無くなっていた。
店を自分の代で閉めようと思っていた早乙女さん。フリーマーケットに一縷の望みを託した。 |
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最初に参加した時は、何を売ればいいかも分からない。とにかく靴が作れることを客に知ってもらいたいと、ひたすら靴作りの実演を続けた。
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すると珍しがって声を掛けてくれる年配の客がいた。それが、オーダーメイドの注文につながった。
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次に参加した時は、試しにサンダルを作って売ってみることにした。自分の靴作りの技術を活かし、オーダーメイドにも対応した。
すると、フリーマーケットで大好評。口コミで注文が舞い込むようになった。今やサンダルは、年間200足を売り上げる人気商品だ。
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「電話で問合わせが結構ありまして、そのうちに本当にね、夜中までやらないと間に合わない時があったんですよ。本当、下駄を作って良かったなっていう感じですね。」(靴職人 早乙女勝男さん)
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早乙女さんはフリーマーケットの度に、新しいサンダルを試作する。この日は谷田貝さんが様子を見に来た。
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フリーマーケットに出す品はたいていの場合、試作品だ。そのため仲間同士、気兼ねなくアイデアを出し合い、それが生かされることもしばしばある。
この日、谷田貝さんは小さな金魚のオモチャを持ってきた。早乙女さんが、サンダルの板に穴を開けて、飾りとして何か入れたいと言っていたからだ。
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さっそく金魚を入れてみた。流し込む液体も谷田貝さんのアイデア。乾くと透明に固まる車のコーティング材だ。
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「『こんなのあり得ない』ていうような物も、本当は入れるといいんですよね。それが上手くいくかいかないかは、やってみて結果が出るんで。」(谷田貝孝一さん)
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谷田貝さんの何気ない一言に、早乙女さんは店の外へ飛び出した。
思い付いたら何でも試す。
早乙女さんは、野の花をサンダルに入れてみようというのだ。
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「大丈夫かな・・・」(早乙女さん)
「要は、これが完成品じゃないですもんね。生花がどうなるかっていうのが・・・」(谷田貝さん)
こうして試作品ができあがった。
あとは客の意見を聞くばかりだ。
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早乙女さんは、フリーマーケットでの反応がよければ、新商品として売り出したいと考えている。
野の花が変色してしまったのは、ちょっと残念。
しかし金魚の方は、夏らしい飾りになった。
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「思ったのは、ここに結構大っきい穴を開けて、そうすれば結構大っきいものが入るじゃないですか。」(女性客)
「そうですね、はい。」(早乙女さん)
「例えば、これピンクですけど、もっとピンクみたいなのに・・・」(女性客)
「色、濃いほうがいい?」(早乙女さん)
「ガーベラとか、ああいうの入れてとかっていうのは思ったんですね。」(女性客)
「ああ、そうですか。」(早乙女さん) |
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「自分の大事な物を持って来れば、この中に入れる。あと、もしあれだったら、自分でやってもいいんだよ。」(早乙女さん)
「おー、すごい!これがいい!」(女の子たち)
「それがいい?金魚がいい?それまだ、試作品なんでね。」(早乙女さん)
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客の反応はまずまず。早乙女さんはその意見をヒントに改良するつもりだ。この夏には商品化を目指している。
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「店にいたんじゃ、だいたい限られたお客さんですからね。こういう所来ますとね、各地から来ますからね。より良い意見がもらえると思うんで。(客の意見に)100%同じ物出来ればいいんですけど、そうもいかないものもあるんで、それに近いものをこれからも作りたいと思います。」(靴職人 早乙女勝男さん)
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